缶バッチの歴史とその使われ方

缶バッチといえば、ファッションとしてつけていたり、あるいは同人グッズなどとして使われたりすることも多いものです。しかしこの缶バッチとは、いつ、どこで生まれたものなのでしょう。元々はアメリカで、独立戦争の後に生まれたもののようです。ただしその当時は、今のようにカラフルな缶バッチはもちろんありませんでした。形もどちらかといえばボタンに近く、また穴が開いていて、そこに紐を通してぶら下げるという、ペンダントのような使い方をされていたのです。

その後この缶バッチにいくらかの改良が施され、1860年代になって、写真付きの物が出回るようになりました。これは、リンカーン大統領支持のためのグッズでしたが、まだ服に止めるためのピンはついておらず、ぶら下げるスタイルの物でした。やがて19世紀も終わりにさしかかると、写真の上からセルロイドをかぶせる方法が考案され、特許を取得します。これは写真を保護するのが目的でした。しかしセルロイドは引火しやすく、その後使われなくなって行きます。さらにこの時、初めて缶バッチの裏にピンが付き、服に簡単に止められるようになりました。

今では簡単に製作できる缶バッチですが、今の形になるまでには100年ほどを要したのです。ところで缶バッチの使われ方ですが、本家のアメリカでは政治キャンペーン、戦争や反戦の活動のためのアイテムなどが多く、また広告やPR用にも使われています。特にベトナム戦争時の反戦活動に使われたピースマークの缶バッチは、日本でも大きな反響がありました。

またイギリスでは、ポップス系のミュージシャンが、缶バッチをファッションとして用いたりもしています。日本の場合は広告系やお名前バッチなどで有名になり、今はアニメ、ゲームなどを主題として作られるようになっています。さらにイベント関連グッズとして配られることが多いです。安く作れて安く買え、しかもカラフルで見た目が可愛いなどの理由で、缶バッチコレクターも多いようです。

今ではこれだけ広まっている缶バッチですが、元々はボタンのような物であったこと、服につけるのではなく、ペンダントのようにぶら下げる物であったことを考えると、様々な歴史を経て今の形になった物であることを実感できます。また缶バッチというと、金属的でぎらぎらした印象がありますが、最近はマット仕上げの物もあります。このタイプは高級感があり、しかも日本画のような素材もバッチにすることができます。作り方も多種多様になり、今後缶バッチの需要はますます広まることになりそうです。

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